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戦場の天使のlemmonのレビュー・感想・評価

戦場の天使(1943年製作の映画)
4.3
フィリピンの戦いの時代、戦地で奮闘した看護師達を描く。

戦争が虚しいものというのは当然のことだが、戦地でも楽しみや嗜みを忘れない看護師達、良いと思う。
想像でしか語れないが、身を粉にするだけでどうする?どんな場所もでも女(ヒト)らしくあれば、乗り越えられることもあるはず。


ヴェロニカレイクには驚いた。こんな役もやれるのか。いつもは非現実的で、存在しているのかどうかも信じがたいほどの美女という印象。庶民なんて演じられるわけないと思うほど。独特の台詞回しも封印している。
レイクは、戦時下で夫が日本軍に殺された妻役を好演。涙してしまった。。。
彼女の見せ場、書けないが、ある意味で女優としての存在感をそこだけは出してきた。とても印象深いシーンになっている。

他にも、〃マー〃と呼ばれる看護師達のリーダーの親子エピソードも印象的だった。あとは、始めは情けなかった泣き虫のアメフト選手が、徐々に頼もしくなっていくところも良かった。
主演のゴダール、コルベールも良かった!


戦争映画は感想をどう捉えていいか難しい。
日本人としては申し訳なさもありつつも、フィリピンを植民地とし、そこ守るためにやってきたアメリカ、というのも、今思うとなんだか変な話だ。


点数はヴェロニカレイクに捧ぐ💃
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