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ボーイズ・ステイトのnuのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ステイト(2020年製作の映画)
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面接で国や政治への熱意を語ったはずの男子高校生たちが大勢を前にノリに任せて暴論を吐く様子は悍ましく、現実的でもあった。先導者に選ばれるのはまだまともな人なのが幸いなのか…このドキュメンタリーがどちらの物語に寄っているかは明らかであるし、もう少し連邦党の映像を挟んでも良かったのではないかと思う。しかし人びとの声に耳を傾け、歩み寄れる地点を探す姿勢を一貫して持つスティーブンに焦点を当てる選択にも納得がいく。彼の軌跡を追うことは、開いた心と誠意を持って互いに接すること、そのような小さなことが変化をもたらす可能性を示していたように感じる。カリスマ溢れるレネも好きだった、声を枯らさない秘訣は大量の水。
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