せーや

別れのこだまのせーやのレビュー・感想・評価

別れのこだま(1976年製作の映画)
3.7
賢くて大人びた11歳の少女ディアドラ。
しかし彼女は難病を煩い死が近づいている。
そのことは家族全員、もちろん当の本人も知っている。
彼女は両親から十分すぎるほど愛され、また両親に心配かけまいと気丈に振る舞っていた。
愛に溢れ、心暖まる作品。
ディアドラは11歳の子供とは思えないくらい知的で、好奇心に溢れ、綺麗なセリフばかり。
そして余命わずかの娘を尊厳をもって幸せな最期を迎えてほしい父親と、諦めきれず何としてでも助けようとする母親。
どちらも正しいんだけれど互いを認められず亀裂は深まる中で、ディアドラは自分のせいだと思うように。
「一瞬だけでいいから25歳になりたい」
そんな言葉がいつも気丈なディアドラの、死ぬことへの悲しみを表してる気がする。
ジョディフォスターは13歳とは思えない演技力。
そしてディアドラの父親役は若き日の名優リチャードハリス。
同時期に作られたタクシードライバーが大人気過ぎて、こっちの映画は日の出を浴びなかったみたいだけど、名作だと思います。
76年の映画にしては映像が荒くなっちゃってたのは残念だけど。
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