KnightsofOdessa

キング・オブ・ニューヨークのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.5
No.816[フランクなボス、その名もフランク] 70点

"我慢ならねぇ"と言った強面のボスが次の瞬間に笑いながら踊りだす。フランクなボスだなあと思ったら名前もフランクだったという小ボケが挟まれる。一人になれば殺されるというギャング映画理論をボスから下っ端まで、刑事から情婦まであらゆる人物に適用し、今のハリウッド映画なら確実に生き残りそうなメイツをサクサク殺していく。全体的に暗すぎてよく見えないのは難点だが、ウォーケン、フィッシュバーン、スナイプス、ブシェミ、タトゥーロ、エポジートなど顔面戦闘力のレジェンド枠を大量に集めた稀有な映画には変わりない。デフォーがいないのが不思議なくらい。カルーソをデフォーにすれば良いんじゃない。そして、ここにブロードベントとマルコヴィッチを足せば、多分『アートスクール・コンフィデンシャル』が完成する(適当)。

密会に選ぶ映画が『吸血鬼ノスフェラートゥ』というセンスには笑う。確かに客は居ないと思うけど、サイレントやし全部丸聞こえでは。
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