このレビューはネタバレを含みます
量子力学に観測者効果と呼ばれる現象があります。
有名な”シュレディンガーの猫”です。
箱の中の猫は死んでいるのか、生きているのか、観測されるまで2つの状態が同時に存在している。観測されて、結果があるという話です。
彼女の観測を通して描かれる、彼。
他者を通して語られる、自分の話。
色々な可能性があって、誰かがいたから今の自分があって、その誰かがある。当たり前だけど。
今になってみれば後悔もあるけど、他者を受け入れる。認める。
そして、後悔に区切りをつける。
だからこんな物語は、もう終わりにしよう。という話。
だと思う。