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もう終わりにしよう。のkissenger800のレビュー・感想・評価

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
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終始そのセリフは平手が言ってもおかしくない。みたいなことを思いながら見ていたので明らかに邪道な鑑賞だったんですけど、でもね、「もう終わりにしよう。そう考え始めたら頭から離れず私を支配する……もう自分ではどうしようもない」とか「私は絵に内面を吹き込みたいんです……その時の気持ちを風景で表現するんです」とか「考えを正直に話せないのは悪い兆候」とか、なんなんその一貫した欅坂テイスト(=まちがい)。
チャーリー・カウフマンを形容する際に「難解」ってフレーズを使うのはNGだと思ってきましたけど、物事は順序だてて/分かるように話してもらわないと分かりません、っていう世の中の大多数のひとを向いて彼が作品を作っているわけじゃないのは明白で、それでも伝わるひとはいる「はずだ」という祈り、たしかにそれは表現者の核にある普遍的なものだな。というような感想でした。……とはいえ万人向けではないけどなー。
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