しんど、、、
過去に自分に降り注いできた災厄を全て詰め込んだような映画。不意に襲ってくるのではなくて、断続的にいろいろな地獄を見せられているようだった。話の展開が最後まで読めなくて飽きなかったけど、もう2度目は見たくないな。
劇中の台詞でこういうものがあった。「神は乗り換えられる試練しか与えない」「夜明け前が1番暗い」「運命の人は必ずいる」この台詞は発せられた後すぐに否定されるんだけど。この3つの台詞って、誰かを元気付けるために言われて、それによって励まされる感動ポルノの映画によく使われてる。神はそんなに優しくないしあけない夜だってある、運命の人に出会えず死んでいく人だって多いんだ。そうやって正論を振りかざしてる私だってどっかに救いを求めてはいるんだけどね。
この映画はある登場人物(監督)が過去から今まで抱えている地獄をモダンな抽象画のように表現したものだ。この映画に何かを感じとったなら、クライマックスまでずっともう終わりにしよう。って思い続けるだろう。
