『愛にイナズマ』鑑賞後、石井監督と池松壮亮を引きずりつつ本作を。
まず、池松壮亮の兄がオダギリジョーというだけで既に興味深い。
韓国にいる兄を頼ってやってきた剛(池松壮亮)と幼い息子・学。
かたや、落ちぶれて仕事がなくなったかつての人気タレント・ソル(チェ・ヒソ)。
二つの人生が並行して進み、そして混じり合うロードムービー。
韓国語がわからない日本人。
日本語がわからない韓国人。
それぞれがお互いわかりあっていく過程が素晴らしい。
人がわかりあうのに言葉なんか大して問題ではないと思えた。
『シスター』に続き出会ってしまった個性的な学役の子役くん。
彼が物語の絶妙な軸になっている。
そして天使とは何か、誰か。
それを知った時、あー石井裕也作品だわーとジワった本作。