しゅう

ウルフウォーカーのしゅうのレビュー・感想・評価

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)
4.3
字幕版を鑑賞。

自然と文明の相克を描いた映画は数多いが、創っている側が文明人だからか大方は文明を善として描く、或いは文明の支配を不可避の運命として受容する(『もののけ姫』は後者)。

だから、文明を人間を縛り付ける鎖と捉え、野生への回帰をその軛からの解放として描いたこの映画には、目から鱗だった。

そして何より、狼になった二人の少女が仲間達と共に夜の森を駆け巡る場面の、素晴らしいアニメーションによる圧倒的な開放感と多幸感。

この感動のお陰で、「反文明」「自然回帰」などという普段なら胡散臭さしか感じないテーマも、素直に受け入れられた。
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