YutaroY

ショック・ドゥ・フューチャーのYutaroYのレビュー・感想・評価

3.0
期待値がかなり高かっただけに、かなり落胆した作品。短い時間の中でいくつものメッセージ性を持たせることは難しいが、せめて彼女をどう扱いたいのかもっと明確にしてほしかった。簡潔にいうと、CMのドタキャンと新しい音楽にすぐ影響されちゃうシーンで、彼女のことが怠惰な夢想家アーティストにしか見えなくなってしまった。フェミニスト云々の話は置いといて、人間としてどうかと思った。

あとマニア向けの映画であるだけに、もう少し機材のことを大切にして欲しいと思った。数百万円はするであろう機材が部屋にあることは映画だから良いとして、まだ借りてる段階のドラムマシーンに灰皿置くって、、。まあ彼もパーティで気にして無さそうだったから良いのかな、、。そもそもあの部屋でパーティってことがちょっとあり得なすぎて、映画としても受け入れが難しかったです。

そもそも自分で買ったのでは無いらしいので、分からんと思いますが、所有者は人生をかけて機材を買ってると思いますよ。アーティストとして成功しないのは、自分にも問題があると思います。作品のコンセプトである、歴史に埋もれた女性電子音楽作家に捧げるというテーマ性は素晴らしいと思うだけに、主人公のことをもう少し丁寧に描いてほしかったです。
YutaroY

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