ENDO

立ち上がる米国のENDOのレビュー・感想・評価

立ち上がる米国(1932年製作の映画)
4.0
南北戦争直後の1873年恐慌から1929年ウォール街大暴落直後までを駆け抜けるある男(リチャード・ディックス)の一代記。NYからGo WestしてNebraskaに辿り着く間に強盗団に襲われて肺に弾が残る。陽気で辣腕だが常に酩酊している医師ガイ・キビーと怒涛の捲し立てまくる妻エドナ・メイ・オリヴァーの夫婦が強烈。新興したばかりの街で自警団を組織して(被弾したせいで落馬するディックス)強盗団を吊るし首にする様子はプレコード期の直接描写。山頂が崩れるメタファーで暴落する。医師キビーは父親の命を救い息子の命を奪う。線路上に馬車が横倒しになったあと間髪入れず大破する唐突さに茫然。幾度となく不況に陥ろうとも必ず窮地を脱するであろう!つまりアメリカのプロパガンダ!老人の白昼夢というより走馬灯のような映画でした!
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