イライライジャ

ディル・ベチャーラのイライライジャのレビュー・感想・評価

ディル・ベチャーラ(2020年製作の映画)
3.5
『きっと星のせいじゃない』のインドリメイク版。癌の少女と片脚切断した少年、難病の2人の初恋。
本作を製作後に自殺した主演スシャントの遺作。正直まだ悲しくて映画の良し悪し関係なく号泣しっぱなしだった。生きたくてボロボロに泣く姿はどうしても演技以上のものを感じてしまう。
本作には自主映画製作の要素が加わる。偶然なのかもしれないが『ぼくとアールと彼女のさよなら』ぽくもなっており、クライマックスの感動度が上がる。スシャントの役は人気者でお調子者でハンサムで、初めて会ったときには路上で踊っていた。そんな彼が彼女の前では不安な気持ちを露わにするのが切ない。

『きっと星〜』は大好きな恋愛映画なのでハリウッド版の方が好きなのだが、何故かインド版の方が上映時間が20分以上短い。映画製作要素も足してるのに短いからか、かなり駆け足な印象。そこは20分増やすべきでしょ。内容的に2時間半ほしかった。インド映画なのに上映時間の短さが仇となるなんて勿体ない。