MasaichiYaguchi

ブラック・クローラーのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ブラック・クローラー(2020年製作の映画)
2.7
北オーストラリアの未開の洞窟を舞台に冒険好きな若者たちが、予想外の嵐によって巨大洞窟が水没寸前となり、おまけに水嵩が増えた濁った水面下には獰猛な人喰いクロコダイルまでいて、絶体絶命のピンチに陥るというサバイバルを繰り広げていく。
本作は「赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター」のアンドリュー・トラウキ監督がメガホンをとり、「MEG ザ・モンスター」のジェシカ・マクナミーが主演を務めたアニマルパニック映画。
本作同様な作品で「海底47m 古代マヤの死の迷宮」があり、こちらはマヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟を目指すケーブダイビングに出掛けた親同士の再婚で姉妹になったミアとサーシャを含む若者たちが、複雑に入り組んだ遺跡を前に迷子になってしまい、そこに潜んでいた盲目の巨大人喰いサメとサバイバルを繰り広げるというものだが、なかなか見付からない出口を探すうちにサメに襲われるとか、展開や設定をちょっと変えただけで瓜二つなような気がする。
そして、サバイバルと並行して登場人物たちの人間模様も両作品共に描かれるのだが、前者では痴情の縺れが、そして後者では血の繋がらない姉妹がピンチを通して心を通わすドラマが挿入される。
やはり、この手のアニマルパニックでは設定や展開が似通う“定石”みたいなものがあるのかもしれない。