ただただ若いカップルが恐ろしい現象に巻き込まれていく意味深系ホラー。真夏の暑苦しい昼下がりにでも観て寝落ちしたとしても何か憎めない気がする愛すべきB級な趣きがたまらなかった。展開はとてもスローながら、説明の有無加減は丁度良い。古き良き美術の仕事と、良くも悪くも裏切らない演技の微笑ましさなどなど、最近では珍しいくらいのアナログっぷりも好印象でしかない（でも特撮推し過ぎてるわけでもなく、作品自体は大真面目）。もう、だんだん途中から内容どうでもよくなってくる。何だろう。貫き通されるとこちらも段々と麻痺してくるもので、ホラー大好きだと言う監督のこだわりをとにかく愛でる。そういう、感じるな！観ろ！な映画。
