サイレント・ウォーターのヴァイルのレビュー・感想・評価

海底パニックものを鑑賞するつもりが、車ってやっぱりものすごく防犯に長けているなと改めて認識させてくれる作品。

不穏な部分と、そうでない落ち着いたシーンとがはっきりと分けて撮れている辺りヨーロッパ的でないというかアメリカ的な技術を感じた。
いろいろなカメラに写るものの配置、距離感も絶妙だし、不安を煽る演出も心地好い。
トビー･フーパー的(笑)なファーストインパクトもばっちりで、一気に戦慄の状況を演出。

ただ、犬を殺しても人間が助かればハッピー的な日本人(のエンタメ人)的感性は気にくわない。

あと総じてドリフ等のコント的ドタバタ感が否めないが、リアルにこういった状況に遭遇した場合に、たいていの人はこうなるんじゃないか？
むしろ頑張ったほうだ。
つまり日本のコントもリアルだってことか(謎)