海底で岩に挟まれて動けなくなった妹を助けようと奮闘する姉を描いた作品。
妹は岩に挟まれながらも冷静に、落ち着いて、とか、こうして、ああしてと指示を出しているのだが、姉の方はパニックを起こして必死になる。
それに加え、この姉、かなりのドジで、ボンベを何回も落としたり、見失ったり、探しに行って帰れなくなったりしてイライラ、ハラハラさせるのだ。
始終、空気の残りとの戦いで、観ているだけで文字通り息詰まる場面の連続だった。
みなさんの評価は低いが、ほんとにずっとドキドキさせられたし、こういうアトラクション的な作品と思えば結構楽しめたと思う。
「海底47m」のときも思ったが、海の底って、ほんとに怖い。ほんのひと時でも、こういう体験を出来るのって楽しいと思うのだが、みんなはそういうのは嫌いなのかなあ。
確かに、観ていて、怖い、イライラする、ムカムカする、心臓がキュウっとなる、画面に向かって「はよーせいっ!」とか「ばかっ、なにしとんじゃ」とか罵倒する、など、嫌なことだらけである。
しかし、それが非日常を体験するということで、そこを経てこそカタルシスを得ることができるのではないか、と思うのだがどうだろう。