母親が嫌い。
ストーリー
真冬のノルウェーにて、フィヨルドダイビングへ向かった姉妹。突然の落石事故に遭い、プロのダイバーである妹が巨石の下敷きとなり水底から動けなくなってしまう。
監督 ヨアヒム・へデーン
面白いところと面白くないところの差が激しい。
ずっと水の中で事件が起こるのかと思っていたらしっかり陸上でも。
そのせいで余計にごちゃごちゃする。どうしても必要のないシーンが一つある。
そもそもこの家族が好きになれない。
母親と確執のある姉と溺愛される妹。
母親に言われたトラウマが蘇り、自分に嫌悪する姉だが、姉は悪くない。全て母親が悪いとしか思えない。それでも姉は人生がうまくいかなくなり、そこから抜け出したくても妹とは違う"そう言う"育て方をされているから身動きが取れない。
その描写が面白くて北欧ぽいし、そのおかげで彼女のキャラクターの成長具合が見てわかる。
この母親がとにかく嫌い。
北欧なだけあって一筋縄ではいかない脚本とぶっ飛びすぎるシーンの中間が観たかった。
それでも姉を馬鹿にしながら応援したくなる不思議な映画だった。