このレビューはネタバレを含みます
よくある「タイムリープモノ」ではあるのだけど、ところどころ示唆に富む言葉が出てくる。
とくにラストシーンの言葉は考えさせられた。
『人生とはいろんな出来事の寄せ集めに過ぎない。今にして思えば何もかもがつながっていた。困難にぶち当たり、自分の本質を見ることになるのは偶然ではない。過去の過ちではなく、今の選択がそうさせる。』
過去も未来も「今ここ」の選択の延長線にあるということだ。サボるのかサボらないのか、やり切るのかやりきらないのか、「今ここ」の瞬間瞬間の選択に全てがかかっている。
同時にそれら寄せ集め、瞬間瞬間の集大成こそが「今ここ」の自分であるという一見パラドクスのような現象、それをどうにかして語ろうとした作品なのだ。
物語のディテールが雑な面もありますが、個人的にはとても好きな作品です。