ドンレミー王子

タイムリーパー 未来の記憶のドンレミー王子のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

よくある「タイムリープモノ」ではあるのだけど、ところどころ示唆に富む言葉が出てくる。

とくにラストシーンの言葉は考えさせられた。

『人生とはいろんな出来事の寄せ集めに過ぎない。今にして思えば何もかもがつながっていた。困難にぶち当たり、自分の本質を見ることになるのは偶然ではない。過去の過ちではなく、今の選択がそうさせる。』

過去も未来も「今ここ」の選択の延長線にあるということだ。サボるのかサボらないのか、やり切るのかやりきらないのか、「今ここ」の瞬間瞬間の選択に全てがかかっている。

同時にそれら寄せ集め、瞬間瞬間の集大成こそが「今ここ」の自分であるという一見パラドクスのような現象、それをどうにかして語ろうとした作品なのだ。

物語のディテールが雑な面もありますが、個人的にはとても好きな作品です。