2022年90本目
A=中村倫也なのはすぐわかったし、その優しい声が心地良い。Aはみつ子の脳内相談役でありいつも俯瞰してアドバイスをくれるもう一つの人格。そんなAと共におひとり様生活を続けて30代になったみつ子が友情や恋愛を通して「脱おひとり様」をしていく姿は苦しくもありとても胸を打たれる。
人はみな本来ひとりだし、ひとりでいるのが一番楽。誰かと一緒にいるということは気を使うし大変なことである。みつ子が人間関係に苦しむ感情をAとの会話というスタイルによって顕在化しており、非常に共感できるところが多い。間の使い方が独特だった印象。