すごく良かった!
期待をはるかに超えてた。
のんちゃんは能年玲奈の方がよいなあ
とか思いながら観始めて
当初、感情移入できるか不安だった。
わざとらしかったりすると冷めちゃうタチなので。
『勝手にふるえてろ』の松岡茉優ばり
自己完結的、自意識過剰な主人公。
鼻につきやすいキャラ。
原作者綿矢りさ、お得意な展開だ。
でもOLのシーンから怒涛の今どきの女の子然とした
自然体の振る舞い、会話、口調、表情に引き込まれた。
「ここは地中海…」「いいえ、築地です」
これはのんちゃんのこと、好きにならない人はいないな
って思う。
日帰り温泉の女性芸人(吉住)のシーンでしんみり。
実は何も起こっていない。微妙なところを描く。
音楽もいい。
「あまちゃん」同窓の橋本愛もいい。
ダルビッシュ似で超然とした雰囲気。
「ごめんね、気遣わせちゃって」
お互いに相手の気持ちを優先する今どきの会話。
だから脳内会話をするようになるのだろう。
「Aと話すのなんて、所詮狂った独り言じゃん」
「私このまま、とめどなく一人で喋り続けて
ぶっ壊れるんだ、きっと。誰か私をくいとめて」
ここで初めて題名が出てくる。
のんちゃんのこと、竹内結子に似てるって思った。
美人は共通するものがあるのだなあ。