ひ

僕と頭の中の落書きたちのひのレビュー・感想・評価

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
3.6
総合失調症の主人公の目線で描かれているから、ただただしんどい。なんで皆こんなに理解がないんだろうと不思議でしかなかった。総合失調症の症状を完璧に表現できてる訳ではないと思うけど、観てる側が体感しやすく作られていたと思う。

何をしでかすかわからないからと料理を取り上げたり、行きたがってたプロムに行かせようとしなかったり、全部逆効果なのわかりきってんのに。

好きな人の前で手足が鎖に繋がれて拘束状態なのはつらい。毎日一生懸命生きてるだけでその仕打ち?って感じで。親に全部話が筒抜けなのとか、もう全て。

周りの人の目線から観たら感想や感じることも違うのかな。この映画を観て色々感じることはあったけど、たぶん私も理解してあげられていないと思う。バスや電車の中で一人で喋ってる人も何この人と思って見てしまっているし。

この間観た他の作品で、サイコパス的言動でヤバそうな子の荷物から総合失調症の薬が見つかって"あの子は総合失調症だから危ないわ"的なそれはどうなんだっていう流れになっていたし、なかなか理解されにくい病気なんだろうね。見た目が普通だから尚更。

皆が生きやすいように生きられればいいのに。普通から逸れると難しい世界だよね。

でもこの話に関しては、最後は母と義父は自分のことをよく考えてくれていた、最高の親だみたいにまとまってたけど、あの親は息子にもう少し理解があっても良いんじゃないかなとは思った。いくら理解し難い病気だとは言え、一般的にも個人的にも子供が嫌がることくらい知っておくべきだと思うが。辛い時期に好きでない義父との子妊娠されてもね笑

女の子が童顔だったから、最近の学園ものはどんどん若い世代に移行していってるな〜と思ってたら年上だった。
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