小林

僕と頭の中の落書きたちの小林のネタバレレビュー・内容・結末

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

観てるのが辛い映画だった。
ただ自分の中に新しい価値観ができた作品。
統合失調症の主人公視点で描かれたストーリーなだけあって、症状のリアルがちょっと分かった。幻聴とか幻覚の威力って恐ろしい。自分の考えてることしか反映されないし、基本ネガに引きずり込もうとしてくる声じゃん。いくら周りの人が優しくしてもその幻聴で否定されたら何も信じられなくなるよね、、いくら向き合っても信じてもらえない周りもキツい。自分がお母さんの立場だったら、彼女の立場だったら、ポールの立場だったら、主人公の立場だったらってめっちゃ考えさせられた。本人に認めてもらえるまで愛すのも、愛されているのを認めるのも両方難しいよね。ただ、大切な人が同じ症状を持ったらひたすら愛を伝えようと思った。ただでさえネガティブなことをごちゃごちゃ言われている環境で、自分を信じてくれる人いないのは耐えられないでしょ。んーでも信じるだとプレッシャーになるからもう愛すしかないね。そうだ、うん。あとガン患者は可哀想ってみんな支えてくれるのに統合失調症の人は腫物扱いされるみたいな言葉が辛いし現実なんだよなと思った。あたしもバスでめっちゃ独り言言ってる人怖いって思っちゃってたもん。よくないよね。施設に入れられたところも本当に辛かった。なんかもうほんとみんなに知ってほしい映画です。
小林

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