おかん

僕と頭の中の落書きたちのおかんのレビュー・感想・評価

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
3.8
10代で統合失調症を患った主人公の苦悩と周囲の人たちとの関わりを描いた作品

子どもの頃、同じ病気を抱える知り合いがいたことを思い出した。
その人の身近な人はみんな離れていっちゃって残ったのは数匹の猫たちだけだったんだけど、私の母はその人との関わりを絶やさないようにしていて、母になぜかと聞いたら「変わってるけど良い人だからね」といつも言っていた。
統合失調症という孤独な病を患っていても本当の意味で孤独になってはいけない、させてはいけない。なぜならその人が病気そのものではないから。
この作品でそのことを思い出したし、母がやっていたのはこれだったのかあと気付かされた。もっと近い関係の人だとそううまくはいかないのかもとも思うけど。。

その人の周りにもこの映画に出てくる人たちみたいに病気を理解しようとしてくれる人がいたら違う未来があったんじゃないかなーと思わずにはいられない。
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