みー

僕と頭の中の落書きたちのみーのレビュー・感想・評価

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
3.8
アダムにとっては疎ましい存在の幻覚たちもどこか憎めないキャラクター設定だし、実際よりかなり控えめに描かれてるだろうけど、統合失調症って孤独な病気なんだなと。どんどん目つきが怖くなっていくのがリアルだった。どうしても精神疾患って理解されにくいよね…。

認知症とかもそうだけど、本当に周りの人の支えや環境って大事だな。最近見たドラマで『時に悪いことは良い人のもとに訪れる』って言葉が出てきて、まさにそうだなと。悪い人はとことん都合よく生きるし、良い人は何故こんなにも辛い目に遭わなきゃいけないのってくらい辛い思いをしがち…。

でもアダムは病気で自分がどうなってしまうか怖かっただろうに勇気を出して薬を飲んで、勉強も頑張ってて。もともとの性格の穏やかさとか本来のアダムの良さがしっかり見えた。巻き込んじゃいけないと思う優しさからマヤに病気のことを言えなかったんだもんね。

アダムに愛がある親がいてよかったし、料理という人生を諦めない理由があってよかった。

マヤも厳しい環境の中で真っ直ぐ生きてて尊敬する。赤のワンピースもプロムのドレスもめっちゃ似合ってて可愛かった〜🥺

アメリカの学園もの見るたびに思うけど日本にプロム文化なくて良かった😂学校あげて陽なイベントするのほんとすごい😂

アダムに静かな美しい朝が毎日訪れますように!
みー

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