たかな

僕と頭の中の落書きたちのたかなのレビュー・感想・評価

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
4.0
「料理してると理想の自分になれる」

自信を持てる時間、症状の落ち着く時間をたくさん見つけて欲しい

個人的に医療系の作品の中で特に関心がある認知・精神領域
最初からハラハラして引き込まれた
精神症状の幻覚や幻聴の表現がとっても上手くて観やすかった◎

でも若いのに病気になってしまった彼を見てとても辛かった どうか苦しまないで欲しい

頭の中が静かだと嬉しいよね
でも副作用もちゃんと辛い
患者が薬飲みたくない理由が分かりやすかった
拘束具見られたの辛かっただろうなあ

自分や家族がなるかもしれないと思うと精神疾患って他人事じゃない
本人も辛いし支える側も辛い
金銭面も精神面も社会面も不利なシーンがあって、万人に理解してもらえるのは難しいよね

自分で必死の中感じ取るのはとても大変だけど、入院したおかげもあって冷静になれて、お母さんや恋人がずっと味方でいてくれたのを理解出来たシーンはとてもとても良かった

周りも自分も受け入れて現実を生きることを選択した勇気も凄かった ちゃんと薬飲んでね
治療薬が生きてる間に完成することを祈ってます


【印象的なシーン、セリフ】
・精神科薬の名称
・彼も心配してるわ 表現方法が私たちと違うだけ
・私たちは同じチームよ
・料理してると他の全てが消える 理想の自分になれる 自信が持てる
・ぶん殴る女の子
・薬の飲み方で精神科だとわかる
・彼が見えますか
・愛について言えば母さんは正しかった
・自分の闇やゆがみを愛する人々に見せるべきだ
・ポールの校長への文書
たかな

たかな