せんとらる

僕と頭の中の落書きたちのせんとらるのネタバレレビュー・内容・結末

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

統合失調という病を消えた夢のある少年のお話。

主人公は夢がありその夢に対する探究心、情熱がある。カッコいいです。


学校で発作が出て問題を起こしてしまい、いじめられて退学まで…。

治療方法を換え新しい学校に転入し隠しながら上手くやっていたのに…。
そこで出会った1人の女の子とは勉強を教えてくれる仲にまで。
そして彼女の隠す秘密にも直面する。
誰しも秘密があるのですね。

薬の副作用かまた発作がでる。学校での様子もおかしくなっていく。
そして私生活でも孤独や上手くいかない不安から心までも不安定になる。

周りとの関係も薄れていく。理解したくても他人には理解できない辛さがあるんだろうなと思いました。もし身近に同じような病で悩んでいる人がいたら無理に干渉しすぎずに、助けてあげたいと感じました。

このような言い方は良くないですが病気や障害を持つ人、マイノリティの人達を毛嫌いする風潮が少なからずあるかと思います。
本人たちが一番悩んでる。この作品のセリフにもありましたが、彼らが病気なわけじゃないです。でも周りは病気のように扱う。そんな事のない世の中にしていきたい。

そしてこの作品の最後は愛でした。
家族愛。
支えてくれている人達の気持ちに気が付けなかった。でも、最後に知り勇気を出して隠していた病気について全校生徒の前で話す。