さめ

僕と頭の中の落書きたちのさめのネタバレレビュー・内容・結末

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

前々から観たいと思ってマイリストぶち込んでたけど、配信終了を聞きつけて急いで鑑賞。メッッッッッッッッッッッッッッッチャよかった・・・・・・
統合失調症だと診断されるきっかけの実験中の事故、アダムの最初となる発作、マジで観ててつらかった。。。大きな症状は決まってるけど、人それぞれ現れ方は違うだろうから、アダムにとっての症状が鑑賞していて疑似体験できてつらかったです。。。
病院で統合失調症って診断されたモノローグ、「終わりだ」って言っててそれもつらかった…終わりなんかじゃないよ…総じて辛い映画です。
アダムに薬が効いてきて嬉しいの嬉しかった。世界の静寂が戻ってきたのは生まれ変わったみたいにきっと嬉しいよね。。薬をやめて幻覚たちが戻ってきて、女性の幻覚に頭乗せるところちょっとグッときた。マヤに避けられてるときの世界の静寂はもしかしたら寂しかったのかな。
マヤの家に行った時の、マヤへの励ましの「君はロボット、人間のミスでは傷つかない」(だっけ?曖昧になってる💦)は独特で素敵だなって思った。
副作用のけいれんも酷くなってきて、とうとう味覚障害まで出てきたの酷だな…お薬は副作用がつきものだからね…味覚障害まで出てきたら料理人を目指すアダムにとってはそりゃ服薬中断する最大の理由になるなって思った。服薬中断っていうお決まりの展開だけど、“飲みたくない”にも理由があって、それに寄り添いたいけど、、、、難しいと思ってしまうな、、、服薬やめたこと母親にバレて、「僕の意思は?」って言ってたけどマジでそう…ともなったし、支える側のつらさもあるしで何とも言えん。。。けいれんが出た時に母親がアダムを思ってした行動、自分の話が筒抜けになってるって悲しいよなぁ…
ODからのプロム、入院の過程の描写はえぐいくらいつらかったよ〜〜〜😭声が珍しく「薬飲め」って言うじゃん?!と思ったら「全部飲め」とか。。。。ぶっ倒れるじゃん⁉️って叫んじゃったよ…何かから逃げるように上から落ちたのも納得した。前に「逃げるために飛び降りたの」って話を聞いたけど、つまりはこういうことかぁ…と…
病院で目覚めてすぐ自分が拘束されてるってショックだよなぁ…身体拘束って必要があってしてるって考えだったから、こう鑑賞して人間の尊厳が失われる行為だって心から理解した気がします・・・
癌患者のことは大勢の人が助けてくれるけど、統合失調症患者のことは誰も助けてくれないって言うシーン、グサっときました。
入院してて、家族がお見舞い来て、母親が手紙置いて行くけど、マヤの手紙だと思ったらアダムの処分に対する抗議のメール‼️しかもポール‼️バチバチにアダムに感情移入して観てたから私もポールは敵⁉️と認識してた。。。怖いって思うのも大切だよって教わったけど、難しいね…実際ポールはアダムを怖がってたのかは不明…ナイフ閉まったり専門家に見てもらったらって言ったりはしてたけど、アダムのためを思ってのことだろうし。
ポールとの和解ボロボロ泣きました。そして「僕の病気は治らない、付き合い方が重要」(曖昧です💦)ってアダムが言うところ‼️そうです‼️そうなんです‼️付き合い方が大事なんです‼️😭
マヤが「一緒にいたいかどうかを私に決めさせてくれないこと」(セリフ曖昧です💦)に怒ってるって言うのも、マヤは素敵な女性ですよね〜😭
世間体を気にした卒業証書でも、彼にとっては嬉しいことで、最後料理人になってるところ最高なんですけど…生まれたベイビー抱いて、扉が開けっぱなしになってるところから声が聞こえてきたシーンで、ポールが扉閉めてくれたのすごいよかった…人間1人では生きていけないから、周りの助けが必要なのは障害や病気の有無に限らずみんなそうだよね…自分で困難に対処すれば、それは自信につながるし、きっといい未来の幕開けなんですよ…
アダム役の俳優の顔がめちゃんこ好きです。
とっっっっっっってもいい映画でした。ありがとうございました。また何度でも観たくなる映画です。
さめ

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