RI

僕と頭の中の落書きたちのRIのネタバレレビュー・内容・結末

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

最近よく聞くし100人に1人がなり得る身近な病気。その割に偏見が多いと思ってる。患者はすごく孤独だと思う。統合失調症の患者にしかわからないことや見えないもの聞こえないものがあるから、それを理解できない身からしたらSFのような世界だけど、実際に経験してる人がいると思うと知ることはすごく大切だと思った。常に誰かが話してて誰かが近くにいる感覚っていうのはすごく疲れると思う。誰が自分に話しかけてるのか自分が何をみてるのかわからなくなって、誰も信じられなくなりそう、自分さえも疑うかもしれない。手足が縛り付けられてるところ涙が出た。

「ガン患者のことは大勢が助けようとしてくれる、なんとか夢を叶えようとしてくれる。でも統合失調症の患者には誰も関わってくれない」確かになと思った。

マヤも努力家で素直で上から目線だけど優しくて応援したくなるキャラクターだった。2人ともピュアでめっちゃ可愛い。

病気になった本人とその家族の辛さがすごく伝わってきた。でもアダムを愛してくれる人がいて良かったって思った。「私はどこへも行かない」って言ってくれるポールのセリフ、サラッと言ってたけどいいなって思った。

映画だし美化されてるのかもしれないけど、ここには映画の良さがつまってる気がした!自分の知らない世界を知るきっかけになる。原題は"Words on Bathroom Walls"だけど、邦題が『僕と頭の中の落書きたち』ってなってるのも最後まで観るとすごく納得できた。
RI

RI