KOZO

名も無い日のKOZOのレビュー・感想・評価

名も無い日(2020年製作の映画)
4.2
豪華な役者陣、中でも今井美樹をスクリーンで観るのは何年ぶり?
今や息子が大活躍中の中野英雄も最初誰かわからなかった。
でも映画サイトの評価は軒並み低評価(映画.comの点数…)。。

決して悪い内容ではないと思いつつ、どこか中途半端な印象。
仲が良かった3兄弟の次男が死因もわからない状態で一人で亡くなった…
何もしてあげられなかったと自責の念に駆られる兄弟、親族たち、という重いテーマ。
もう一つ途中で過去の友人の死のエピソードも出てくるのだけど、そこの掘り下げが弱いような。
主人公の同級生たちはその死を引きずっているのだけれど、過去と現在の二つの“死”をもう少し絡められた方が良かったような。

名古屋出身の監督の自伝との側面もあり、名古屋の「ご当地映画」としての取り上げ方もどことなく中途半端な感。
熱田神宮協力での、死者を弔う地域の祭りや花火という視点もわからなくはないけど…。

個人的にたった1年だけど濃厚な時間を過ごした名古屋、現市長のようなベタな名古屋弁は若い子はあまり使わないよな…でも「〜だで」は若い子も使ってたな。懐かしかった。

でもラストシーンは良かったな。
前に進んでいかないと。
その前の今井美樹と今は亡き木内みどりのシーンも。

いつ聴いても泣いてしまうので電車の中では聴けない、さだまさしの名曲「償い」を少し思い出した。
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