たけちゃん

クイーン+アダム・ランバート・ストーリー: ショウ・マスト・ゴー・オンのたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
これ以外に僕には道がない!


NetflixOriginal映画 2019年製作
出演ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、アダム・ランバート


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、7月26日はクイーンのロジャー・テイラーの誕生日です。

それにしても、驚きましたよね。
何って、オリンピックの開会式ですよ←マタ、オリンピック
聖火リレーの際、クイーンの「手をとりあって」が流れました!思わず、声を上げてツイートしちゃいました(笑)。その前にジョン・レノンの「イマジン」も歌われ、僕の心が高揚してたのも大きいけど、日本との縁の深さが認められた演出に感動しました(≧∇≦)ゞ

今日もスケートボード・ストリートの試合を見ていましたが、そこでも「We Will Rock You」が流れたり、僕は別の意味でも興奮しきりです!
(おめでとう🎊もみじちゃん、ふうなちゃん)



はい、オリンピックはいったん忘れて💦

まずはこちらから……
【ロジャー・テイラー】
1949年7月26日、イングランドのノーフォークで生まれました。今日で72歳、未だ現役ですし、趣味でドラムをやっている僕にとっても憧れのドラマーの1人です( ˘ ˘ )ウンウン

ロジャーのドラムの音が好きなんですよね~。
どうしてもあんなふうには鳴らせない。
実に上手いんです👏

好きなエピソードなんですが、ブライアン・メイがバンドメンバーを募集した時「(エクスペリエンス)のミッチ・ミッチェルや(クリーム)のジンジャー・ベイカーのようなドラマーを求む」と広告をうち、それで加わったのがロジャー。そのあと結成された"スマイル"は、ほんとクリームのようなスリーピースバンドですからね。どんな音楽を目指していたのかが分かるエピソード。ちなみに、僕の趣味バンドもスリーピースよ(ˆωˆ )フフフ…

でも、それって、クイーンとは全然違うんです。やっぱりクイーンは、フレディの加入が大きいんだよなぁ。逆に、フレディがいないバンドをクイーンと呼び難い理由でもある。

そこに今回紹介する映画の存在意義が生まれます。








さて、映画です。
この映画の狙いは、フレディ在籍時のクイーンではなく、"今"のクイーンの紹介なんです。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットで、再びシーンの最前線に出てきたクイーン。この機を逃すなとばかりに、アダム・ランバート以降のクイーンを紹介する映画になっているんですよね。
映画も含め、どうしてもフレディ・マーキュリーに向くスポットを、なんとか今の人気に取り込みたいという狙いで作られたようにも感じます。

でも、それはとても良いことで、僕なんかでもアダム・ランバートに対しては若干の偏見と抵抗がある。それを上手く取り除いてくれる作品になっていました( ˘ ˘ )ウンウン

だから、改めてアダム・ランバート+クイーンのライブを聴こうと思いましたし、実際、今、このレビューも聴いて書いています(ˆωˆ )フフフ…
偏見は判断を狂わせるよね!




その映画ですが、フレディの「Love of My Life」の映像が流れる中でスタート❗
やはり、つかみはフレディから。
そして、「ボヘミアン・ラプソディ」のオスカー受賞に伴い、クイーンとアダム・ランバートによるアカデミー賞授賞式でのライブ映像へと上手くシフトさせました。今はこれだ!とね。

再びフレディ。
「ライブエイド」の有名な映像
そこからアダム・ランバートへ。
世代交代のアピール。
この交互の切り替えは上手いよ!


その後はインタビューを交えながら進む
どうしてクイーンを存続させたのか?と。

ジョナス・ブラザーズのジョー・ジョナス
フーファイターズのテイラー・ホーキンス
デフ・レパードのジョー・エリオット

当然、ブライアンやロジャー、フレディもね。

フレディ亡き後のクイーンに関わってきたミュージシャンのインタビューは、本当に興味深かった。
ジョー・エリオットが言うんです「僕はロックしか歌えない」と。そう、クイーンのボーカルはロックだけじゃダメなんだよね。


そこに現れたのが「アメリカン・アイドル」に出場したアダム・ランバート。
アダム・ランバートの良いところは、フレディのモノマネをしないことなんだよね。
「フレディの再来は求めていない」
その通りだし、真似したら失敗していたと思う。

「アメリカン・アイドル」での「胸いっぱいの愛を」のパフォーマンスは、めちゃめちゃ良かった( ˘ ˘ )ウンウン。ツェッペリンから初めて曲の使用許可が降りたのも納得。歌の上手さが際立っていた。オーディションの最初に歌ったのが「ボヘミアン・ラプソディ」というのも運命的よね。

そして、ブライアン・メイとロジャー・テイラーに連絡がいくんです。凄いなぁ。こうしたオーディション番組で2人が演奏するのも驚きでしたが。



僕はフレディ死後のクイーンもずっとフォローしてきたので、例えばジョージ・マイケルが参加したライブやポール・ロジャースとのライブも聴いてきました。
ジョージ・マイケルも好きだし、ポール・ロジャースも好きなので、どれも楽しんだんだけど、それはジョージ・マイケルやポール・ロジャースの歌を楽しんだんであり、フレディに取って代わるものでは無かった。クイーンとは見ていなかったし、他に考えようもないのよ。

だから、個人的にはフレディとじゃないとクイーンじゃないと引退するジョン・ディーコンの潔さに共感してましたよね( ˘ ˘ )ウンウン


逆に、クイーンじゃなければOKで、ロジャー・テイラーが始めたソロプロジェクトの"ザ・クロス"も喜んでアルバム買って聴きましたし、ブライアン・メイの活動も追ってましたもんね。

なので、別なボーカリストを立ててのクイーン活動には抵抗があり、特に、アダム・ランバートとのコラボは聴かなかった。偏見だらけでした。

今作はその偏見を取り除いてくれたのが本当に良かった。今までのこだわりと偏見を謝罪します(*ᴗˬᴗ)⁾





今作はアダム・ランバートというボーカリストの良い紹介映画になっていたので、フレディがいた頃しか聴かないよ!という人にこそ見て欲しい作品でした。
ロジャー・テイラーの誕生日に、よろしければ!