カンボジアの貧しい農村で暮らす14歳の少年。父親と衝突しタイに出稼ぎに行こうと家を出るが、人身売買により漁船へ放り込まれる。そこはまさに奴隷船であった。
劣悪な環境下での強制労働、与えられる食料は冷めた米飯のみ。非人間的な環境と拷問の恐怖に怯え少年の心が壊れていく…
奴隷船の底引き網で根こそぎ取る雑魚はドッグフードになるという。かわいいペットが食べる餌の裏にこういう世界があるとは…奴隷労働の実態、リアルすぎて途中で気分が悪くなったが目が離せなかった。
現在でも東南アジアの漁船では20万人がこうした奴隷労働に従事してるとか。
第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門、第92回米アカデミー賞外国語映画賞豪代表選出。