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アル中女の肖像のsのレビュー・感想・評価

アル中女の肖像(1979年製作の映画)
4.5
ファスビンダーがこの世で最も美しい映画の一つに挙げていたので。
頻出するガラスと鏡のモチーフ、唐突に始まるバンド演奏、ドレスの色の変遷(赤→黄色→銀色)など、最後には銀色のドレスを纏った彼女自身が鏡の迷宮へと潜り込み、彼女を支える細いピンヒールの先が氷の上を歩くようにして鏡にヒビを入れていく。このシーンに限り、相米慎二の『雪の断章 情熱』(1985) の冒頭13分の長回し(雪を壁にした電話のやりとり、不気味な日本人形と結晶が割れるみたいな不気味な効果音等々)を一瞬だけ思い出す。
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