豚肉丸

アル中女の肖像の豚肉丸のレビュー・感想・評価

アル中女の肖像(1979年製作の映画)
4.5
アル中女がベルリンに来て酒を飲みまくるお話

マジで酒を飲むだけで物語が進行していて面白い。物語性もストーリーラインも殆ど無く、酒を飲んで出会った人たちと語り合って踊るの繰り返しで映画が信仰している。ジョン・カサヴェテスの『ハズバンズ』を見た時の感覚に近しい。
冒頭の空港の場面から凄い。映画的なアクション、他人との交流を一切無視して一人で歩き続けるところから社会との断絶が伝わってくるし、その調子でずっと酒を飲み続けるだけなのも凄い。冗長で退屈だけど惹き付けられる魅力がある。
しかもかなりクィア的な物語でもあり、男性優位社会と社会的規範への反抗が酒を飲んでいる姿だけでも伝わってくる...面白かった!
豚肉丸

豚肉丸