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アル中女の肖像のfmのレビュー・感想・評価

アル中女の肖像(1979年製作の映画)
3.7
目黒シネマ「ウルリケ・オッティンガー ベルリン三部作」特集にて鑑賞(そのうち1本しか観れなかった)。

アル中女の小旅行密着ムービー。
まるで、往年のカトケン酔っ払いコントである。

基本的に飲んで酔って乳出して歌って踊って綱渡って車に貼り付けられて暴れまわってるだけなのだが、時折超絶ヘンなシーンが挿入されるから目が離せない。
中盤でハーレイクインみたいな人がパーティ加入するのも、わけわからなくて良い。
ドラムが鳴り響く中、階段で歌い上げるシーンがハイライト。

しかしそこでピークが来てしまい、後半はあまりノレなかった。
途中までは気持ちよく酔えていたのに、解散する頃にはシラフに戻っていた飲み会のよう。
主人公がケラケラ笑ってるわりに幸せそうに見えないのは、アルコホリックが深刻な病気だからでしょう。

余談。
「酒を飲むことがアイデンティティになる」って、のんべえなら実感できると思う。
まあ依存症全般そういうものですな。
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