青二歳

白鷺の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

白鷺(1941年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

1941年島津保次郎“白鷺”。杉村春子も沢村貞子もえっらい若い!美術考証に小村雪岱…すごい時代だなあ。自分が見たのは戦後豊田四郎が再編集した100分弱のもの。オープニングに「此の一篇を今は亡き泉鏡花先生、小村雪岱先生、島津保次郎先生の靈に捧ぐ」とある。
入江たか子の美貌も相まって、工夫されたショットがまるで挿絵の美しさ。カットはやや退屈だが、構図が出来すぎた絵のようで、どうにも品が良い。秀逸なカメラワークにさほどの斬新さはないが、日本家屋室内の構図の取り方がうまい。とはいえ特に特徴があるかと言われればなんとも言い様がないのだけど、泉鏡花の小説に挟まれる挿絵と言っていい格調高さを感じる。
青二歳

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