想像を超えるような景色や付かず離れずな緩やかな人との繋がりは素敵だと思う反面、自分にはできないなと思う。車上生活の苦労部分はかなり省かれているように感じてしまった。どんどん高齢になっていく中で重労働をしながら、健康や防犯に気を遣った生活。
マクドーマンが出会う人たちの話を大袈裟な態度で同情しながら聞くんじゃなくて、さりげない眼差しなのがとてもよかった。別れの時は湿っぽくならない寂しさも。
お姉さんの旦那さんたちがリーマンショックで搾取した側の物言いで嫌な気持ちになったところに、ファーンがちゃんと反論してくれてよかった。そりゃあんな視点でしか話せないグループにはいたくないよ。お姉さんが理解してくれたのが救い。
今まで囚われていた過去の物を捨てて、彼女はどんな選択をしたのかな？
