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ノマドランドのnatsuのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
3.8
すみません、寝てしまいました…

雄大な自然とゆっくり進むストーリー。そこにレイトショーという要素が加わると…
寝てしまうんでした、わたし。ひさびさにやってしまった〜

それでも今回は最後のあたりでなので、許されよう←

一緒に暮らさないか、のあたりまではしっかり観てる。そしてそうしなかった彼女、までは覚えているのです。

わたしも、伴侶をなくしてて。人生も後半に入ってきて。ああおんなじかも、なんてちょっと思ったのは大変な勘違いでした。日本に過ごす今のわたしには、ノマド生活なんて到底できない。
そんな生き方もあるよ、って教えてくれたのかもしれないけれど、もう体力も気力もない。
ダンナと一緒だったら、そんな生活もあったのかもな、というか、ダンナが生きていて私が亡くなっていたら、いつか彼はそんな生活も選択したのかもしれない、そういう人だったよなあーなんて思い出した。

Amazon倉庫が、ノマド生活する人の下地になっていて。期間限定みたいなのがもどかしい感じだったけれど、それで生活を成り立たせている人がいる事実。海外だからじゃなくて、日本だって日雇いや短期の仕事がなければやっていけない人がいる。ノマド生活ではないかもしれないけれど、それを好んで選択している人もいるし、それしか選ぶ余地がなくそうしている人もいる。
なんだろう。
ものすごく、働くことに対する世の中の状況を思い出させられてしまった気がする。これから先の高齢化社会と、歳をとっても働かなくては生きていけなくなる社会と。みな歳をとる。歳をとっても働けるほど元気とは限らない。
今、世の中がどこに向かうのかわからなくなっていて。変化についていけなくて、こぼれ落ちてしまう人。いつか自分がそうなる怖さも感じている。
彼女になんともいえない強さを見せつけられて、更に置いてけぼりにされているような、そんな気分にもなった映画。

もしかして考えすぎないように、このへんで眠ってしまえ、と神様が言ってたのかもしれないね。
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