息吹

ノマドランドの息吹のレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.0
ノマド、遊牧民の生活は、過酷な面もあるかもしれないけれど、自然と共存し、季節を感じ、水や自然や生き物から頂く恩恵(食材など)に感謝しながら、ミニマリスト的な生活が出来るので理想だなぁ。
何かを手に入れると、それに執着し始め、初心や自分の大切にするものや幸せなどを失い掛ける程手放すまいと必死になってしまいがち。人にも物にもお金にも、欲が出てきてしまいがち。
そう考えると、ノマド的生活には、人間関係にも執着せず、かと言って、人との繋がりが希薄になるかと言うと、助け合わなければ生活は成り立たないと皆が思い知っているだけに、むしろ幅広く、程良い距離でいられるメリットもあり、最低限必要な物しか持たない事で、自然の中に身を置き、朝や夕方の素晴らしい景色をゆっくりと眺めたり、夜は星空の下、静かに自分がしたいように過ごす中で、気持ちに余裕が生まれたりするのかもしれないな、なんてことも感じた映画でした。
ホームレスではなく、ハウスレス。これからは、そういう人が増えるのかも。
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