全く前情報をいれずに観に行ってよかった。自然の美しさ、季節に流されるノマドの人々と同じ空気感を味わうことができた気がする。
観終わった後にフランシスマクドーマンドとデヴィッドストラザーン以外本物のノマドの方たちだと知って驚いた。
彼等の自然体な表情とかを撮れるのもすごいし、その中に溶け込む2人もすごい。
とても好きだった、スワンキーが世界の美しさを語るシーンは本当に心からのあの表情や語りかけだったんだな。
ドキュメンタリーとフィクションの間のような作品で、特別何かが起こるわけではない。
でもあの風景を映画館で観れて良かったな（というか映画館で観なかったらこれほどまでの感動はなかったかも）夕陽や朝焼けの美しさをひさびさに思い出しました。
前にグランドキャニオンに行った時に通った道程を思い出した。ここで自分が1人でいたら耐え難い孤独と恐怖を味わうだろうなと思ったけれど、それと同時に美しさとか感動も味わえるのかもなと今作を観て思いました。
孤独や悲しみを抱えたままでいいというボブの言葉と演技（演技ではなかったかも）。
社会や家や生活に未練を持っていたファーンが最後に自らの意思で区切りをつけるのが仰々しくなく自然に描かれていてよかった。自分の中にホームがあるという考えは自分にはまだ分からないけれど。あとノマドにはなれん。
