各国の映画賞を総なめして話題になった作品。
マクドーマンド以外は本当のノマドが演じたらしい。
前半は何かのグループセラピーみたいでなんて映画だと思ったがノマド生活をじっくり描くことで徐々に映画の中にはいっていけた。
日本でも旅人の生活をしているハウスレスはいるが夢や自由を追いかけて旅をしていると言うより居場所を探してここではない他所へ行くこと自体が目的になっているのではと感じる。ここではない何処か。
ここじゃないもっと他の場所を探し続けて、一生を終える。
2010年という設定になっているが、2023年の現在アメリカの主要都市はノマドではなくのテントが街中にあって民主党政権の政策の失敗からホームレスが溢れかえっているらしい。ノマドの10年後の姿かもしれない。
何しろ950ドルまでなら万引きしてもお咎めなしというとんでもない街になってしまったのだから…。
