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ノマドランドのこのネタバレレビュー・内容・結末

ノマドランド(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

劇的に感動するでも、劇的に悲しくて涙が出るわけでもないけれど、ふと思い出したときにああ寂しいなぁ、と心がちくっとする温度感の映画だった。
たくさんの出会いや別れが立て続けに淡々と描かれていて逆に心に残る。
旅で出会う人との関係性は一期一会という言葉では淡白すぎるけど…ニュアンスはそんな感じかも。人と生きるって少し寂しい。

さようならはなくてまたどこかでという言葉で別れ、それが実際に起こり得る生き方。
どっちがいいとかはないけれど、少しだけ羨ましいとも思える。
ひとつの家に定住して同じ仕事を続けていると、毎日同じ人と暮らし毎日同じ人に会うのが当たり前で、さようならなんて言わなきゃいけない場面なら本当に一生のさようならになってしまうことが多いよなと思う

今の自分に刺さるところは正直そんなになくて他人事のように映るけど、いつか自分ごととして消化する日が来るかもしれないと思った。
そういう時がきたらもう1回観たい。
こ