通りすがりのアランスミシー

ノマドランドの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.6
アメリカの高齢労働者を描いたドキュメンタリータッチの劇映画。
BGMもカメラの動きも最小限の禁欲的な作りで、格差と貧困のリアルを突き付けてくる。
フランシス・マクドーマントとデヴィッド・ストラザーン以外はほとんど全員、ハウスレスの非正規労働者らしい。
『ユナイテッド93』や『シティオブゴッド』を思わせるリアル。
それでいて、ぎりぎりドキュメンタリーから劇映画側にはみ出す程度の味付けも残している。
アカデミー賞はこういう小品にも目くばせするところが懐が深い