かなり前にWOWOWでやってたSSFF & Asia 2020からの短編。
え、ヤギってこんなに人に懐くのー？と驚いた。山羊といえばあの独特な形の瞳孔のせいで、羊と比べてちょっと怖い印象があった山羊だけど、認識を改めた。めっちゃ可愛い。ハイジが飼ってたユキちゃん並み。しかもこのヤギ、可愛いだけじゃなくしっかり演技派なのだ。えらい。お話自体、ベースにはほのぼのどころじゃない深刻な国際政治事情が絡んでいるのだが、その中でのエピソードの切り取り方が秀逸。ヤギ自身にファンタジー要素はないので邦題は謎だったが、強いて言えばこれをきっかけに頭の固い役所の人間の心をとかした功績にフォーカスしたのだろうか。全体としてはまんま絵本のような可愛くて切ない味わいで、シンプルながらとても良かった。
ところでアマプラの見放題に「ひつじがすき」という1時間20分ほどの映像作品があるのだが、なぜかFilmarksで検索できないのでついでにここに書いておく。
何気なく見つけたそのタイトルとジャケ写の「全力で癒やします」オーラにふらふらと惹かれてしまった自分はもしや相当心が疲れていたのだろうか。
身も蓋もないが羊好きにはもちろんお勧め。色んな羊が出てくるが個人的にはやはりサフォーク種の絶妙な天然キャラデザインにうっとり。そしてエンディングには羊を100匹まで読み上げるカウンター音声が流れるという謎の実用性もあり、不眠症の方はお試しあれ。
