勝沼悠

ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償の勝沼悠のレビュー・感想・評価

2.9
 60年代後半のイリノイで活躍したブラックパンサー党のフレッド・ハンプトンとFBIの命を受けて彼の元に潜入したウィリアム・オニールを描く。

 黒人の人権活動団体が魅力的なリーダーを得て黒人ギャングなどとも手を結んでいく姿はすごいの一言。一方のFBIは完全にただの暴力。
 「革命家を殺しても革命を殺すことはできない」という言葉が響く。しかし、この映画の本当の肝は本編後の実際のドキュメンタリー映像とオニールがインタビューからしばらくして自殺したという事実ではなかろうか。
勝沼悠

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