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アイダよ、何処へ?のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)
3.5
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争末期の 1995 年 7 月に起きた戦後最悪のジェノサイド(集団虐殺)と言われる "スレブレニツァの虐殺"の惨劇を、国連平和維持軍(オランダ軍)の通訳をしていた女性の姿を通して描いたヒューマン・ドラマ。
監督・脚本・製作は、「サラエボの花」「サラエボ、希望の街角」と一貫して故郷ボスニア・ヘルツェゴヴィナの悲劇を描き続けているヤスミラ・ジュバニッチ。
ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。
原題:Quo Vadis, Aida?(2020)

1991年以降ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国が解体する過程で、共和国の一つであったボスニア・ヘルツェゴヴィナ内は、1992年から、独立か否かをめぐって、ボシュニャク人(ムスリム)、クロアチア人、セルビア人の3勢力による内戦状態になっていた。
ボスニアの町スレブレニツァは国連により安全地帯に指定されたが、セルビア人勢力のムラディッチ将軍(ボリス・イサコヴィッチ)に率いられたスルプスカ共和国軍が侵攻をはじめ、1995年7月11日に中心部を制圧。
2万人を超す地元の人々(ボシュニャク人)が避難場所を求めて国連軍の基地に殺到する非常事態に陥る。
国連平和維持軍の通訳として働くアイダ(ヤスナ・ジュリチッチ)は、夫(高校の元校長、演イズディン・バイロヴィッチ)と2人の息子たち( ボリス・レアー、 ディーノ・バイロヴィッチ )をどうにか施設内に招き入れ、必死に家族を守ろうとするが、セルビア人勢力は、基地内にも侵入してくる。
国連による空爆は実施されず平和維持軍(オランダ軍)司令官(ヨハン・ヘルデンベルグ)が成す術(すべ)を失なう中、翌7月11日、セルビア人勢力は、ボシュニャク人男性のせん滅を計り、避難民を移送すると見せかけて民間人8,000人以上を組織的に虐殺する…。

そして、Quo Vadis, Aida?
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