このレビューはネタバレを含みます
[Story]
国連により"安全地帯"に指定されていたボスニアの町・スレブレニツァが武装したセルビア人勢力の侵攻を受けていた1995年7月。約3万人もの避難民が国連基地に殺到していた中、国連保護軍で通訳を務める元教師アイダ・セルマナギッチがあることを条件にようやく家族を基地内に招き入れるも……。
[Review]
総合評価 ★★★★★★★★☆☆ (8/10点)
オススメ度 ★★★★★★★☆☆☆ (7/10点)
[Memo]
本作の題材となっているボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中の1995年7月に発生した約8千人の命が奪われた大量虐殺事件「スレブレニツァの虐殺」について深く考えさせられると同時に多くの知識を得られましたし、家族を守ろうと奔走するアイダの姿には様々な感情を引き出された。創作も含まれるだろうがやはり描かれているものが実際に起きた悲劇であるという事実には胸を痛めましたし、重々しい作品だが観る価値は大いにあった。虐殺行為自体はわりとマイルドに描かれているが緊迫感が感じられた点も良かったところ。