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国境の夜想曲のとぽとぽのレビュー・感想・評価

国境の夜想曲(2020年製作の映画)
3.5
私たちの"普通"とはまるで似て非なる"暮らし"がそこにはあった。母親たちは我が子の死を悼み嘆き悲しみ、子供たちはISISによる残虐行為を目の当たりにした消えない記憶と心の傷を絵にし、精神病棟の患者たちは政府の無力さを劇にする。監督ひとりで3年以上も捉えた映像ならでのリアリティとその肉薄するさまが、一縷の望みを見出そうとする人々の生活とその在り方を静かに訴えかけてくる。私たちに何ができるのかと?知ることから始めよう。
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