カール・マルクスの娘エレノアの物語。
流れるパンクロックがまるで彼女の人生を表しているようだけど、それとは裏腹に(?)映画自体はとても静か。
彼女が出会って恋に落ちるのが社会主義者の劇作家エドワード・エイヴリングってのがなんとも……
エイヴリングへの愛と自身の信念・思想との間で揺れまくる。強いメンタルの持ち主のようでもやはり精神的負担はかかるわな…
まるで自分が分裂していくような矛盾を抱えながら心が折れそうになりながらも、労働者や女性のために闘い、問題に立ち向かっていたエレノアの姿に感心。
彼女がそんな最期を迎えたとはね…。
波瀾万丈な話のわりにはあまりに抑揚なく、半生をなぞっただけのように見えてしまって映画としてはあまり好みではなかったかな。