猫

ミス・マルクスの猫のレビュー・感想・評価

ミス・マルクス(2020年製作の映画)
4.1
とても良かった、とても興味深く面白い話だった。
まずは音楽が良い、新解釈のクラシック、ロック。
少しでも “自分の生き方” 
に疑問を持っている全女性に観て欲しい。
劇中エレノアが言う。
“私はずっと支(つか)えてきた。最初は父、母、姉、そして甥に、私は私の人生を生きたい”
でも彼女は気づかない。
愛と言う “言葉” の魔物に。
自ら愛すると思う人に支(つか)えていることに。
社会運動の話を挟み彼女の人生を描く。
中途の戯曲や会話が最後に繋がる、素晴らしい構成。
エンディングの後、すぐに立ち上げれなかった。エレノア同様、心が切り裂かれてしまった。
気づく人、気づかない人。
気づいても行動できる人、できない人。
社会問題だけでなく自分の、一度しかない人生に対して、生き方を
突きつけた。
凄い映画だ。
本年のベストテン入り決定。
愛は奪い取るだけじゃない
与えてくれるものでなければ。
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