シカゴ国際映画祭にて。
これ面白かった。ベネチアで主演男優賞取ってるのね。
しかもこれ監督の半自伝的ストーリーと見終わってから知って驚いた。
父の暗殺未遂を目撃してしまった少年の話。相当なトラウマだったと思うが、不思議な友達と出会い、父も無事で楽しく過ごすようになる。
最初は大人の抗争(マフィア抗争とか)に巻き込まれる子供の目線で語る話かなと思った。
どうもこの70年代はテロとの闘いの時期だったとか。監督のお父さんは副警察署長で暗殺未遂に遭ったらしい。その体験を元にしたストーリーだそう。
あの仲良くなった少年はなぜ出会ったのか。彼は何者なのか。
それに加えて父が暗殺未遂後も何かから逃げるように見えるのはなぜなのか。
すべてが繋がる終盤に、一抹の寂しさと少年時代の楽しい思い出が交錯して、不思議な感動すらする話だった。
とてもよかった。